サウンドクリエイター・オブ・ザ・イヤー

サウンドクリエイター・オブ・ザ・イヤー2019

 作曲家の人材発掘を主眼としたコンクールやコンテストは、既に国内外に数多く存在しています。特に伝統的な西欧クラシック音楽の延長上にある現代音楽の分野においては、様々な格式の作曲コンクールが多数存在しています。しかし一方で、現代社会において一般大衆に対する娯楽音楽、つまり商業音楽、ポピュラー音楽や映画放送音楽や劇伴といった分野への進出を目指す作曲家の人材発掘を目指したコンクールやコンテストの類は、まだ歴史も浅く、数も多くはないといった状況です。

 今までに在るようで無かった…こんなサウンドクリエイターのコンテストがあったら…

 そこで私どもは、あるテーマ(課題)を設定して、それに沿った作品を募集して審査するという実際的な方法で、優れたサウンドクリエイターの資質を備えた人材を発掘するコンテストを開催します。
 既に5回の開催を実現してきましたが、ゴールデンタイムのドラマの音楽担当や、アニメ関係のコンテンツの作編曲等で活躍する逸材を輩出しております。
 また様々な分野のクリエイターと関連業界の方々が一堂に会するビッグイベント【クリエイターEXPO東京】と連携し開催することで、サウンドクリエイターに対する波及効果は非常に大きなものになります。
 毎回の特徴ある課題設定の内容から、今後サウンドクリエイター以外の分野や人材も多く巻き込んで展開していけるよう期待しています。

-----------------------------
2019年 第6回の課題(テーマ)
「架空のアニメ・ゲームのための音楽」
テーマソング・キャラクターソング・ゲームなど背景音楽等、任意の設定の作品を制作して応募してください。添付資料に応募作品の設定も記述してください。
※映像付作品は対象外とします。

≪審査員≫
渡辺 俊幸 (作曲家・編曲家)
YOFFY (作曲家・歌手)
山下 康介 (作曲家・編曲家)
南沢 道義 (株式会社81プロデュース代表取締役)
堀内 大示 (株式会社KADOKAWA 執行役員)
松尾 祐孝 (作曲家・指揮者・音楽プランナー)

-----------------------------

サウンド・クリエイター・オブ・ザ・イヤー2019 授賞者決定!!
《サウンドクリエイター大賞は表彰式に発表!!》

日 時:2019年4月3日(水)表彰式 15:00~
場 所:東京ビッグサイト 西展示棟 
クリエイターEXPO 音楽・サウンドゾーンE1-01エリア

※今回は会場の都合により、受賞作品再生デモンストレーション等によるエキシビションは中止とさせて頂きます。尚、主催者出展ブースにて受賞作品を試聴する事が出来ます。

サウンドクリエイター・オブ・ザ・イヤー2019 授賞者決定!!

●サウンドクリエイター大賞●
Laur (フリーランス)
----------------------------------------------------------------------
2歳からヤマハ音楽教室にてピアノを習い始める。小学4年生で一旦ピアノから離れるものの、中学2年生から独学でピアノを再開。高校1年生まではピアノ及びキーボードプレイヤーとして活動する。鍵盤に飽きが生じたため、高校2年生からDTMを始める。2015年に洗足学園音楽大学 音楽・音響デザインコース作編曲専攻に入学。現在はKONAMIの音楽ゲーム楽曲提供をする他、国内のクラブミュージック最大手レーベル「HARDCORE TANO*C」に加入するなど、積極的に活動を行なっている。
----------------------------------------------------------------------
タイトル:「The Angel’s Message ft.Sennzai」
----------------------------------------------------------------------
この楽曲のコンセプトは、「迷える人を救う救済の天使からの言葉」です。全体的にトレーラーミュージック寄りの重く壮大なサウンドに仕上がっています。天使からの救済の言葉というコンセプトである為、ボーカルが必要だと判断しこの楽曲はボーカル曲にしました。重く壮大でありながらも希望に満ち溢れた歌詞は、まるで何か壮大な物語の始まりを彷彿させるような内容になっていると思います。オーケストラ周りに関するお話ですが、この楽曲は全て打ち込みで制作しました。Spitfire、Orchestral Tools、ProjectSAM等の音源を主に打ち込みを行い、FXやImpactの類はKeepForest社が制作している音源で主に制作しました。普段はクラブミュージックを中心に音楽制作を行っているので、このような楽曲を制作したのは実はこれが初めてです。とても苦労しましたが、結果的に良い物が出来上がったかなと自負しております。
共同制作者:Sennzai


●審査委員長特別賞●
髙木 文世 (フリーランス)
----------------------------------------------------------------------
国立音楽大学鍵盤楽器専修電子オルガン専攻を首席卒業。 同大学専門過程作曲コース終了。武岡賞受賞。大学卒業後、音楽制作会社にて携帯サイトの運営、着信メロディ制作等に携わる。退社後、本格的に演奏活動と作曲活動を開始。ヤマハエレクトーンシティ所属エレクトーン奏者としてオペラ等の公演に携わりながら、サンリオピューロランド「イースターセレブレーションパレード」音楽制作、ジャニーズjr.「Summer Paradise 2018」「JOHNNYS’ YOU&ME IsLAND」アレンジ参加、福島中央テレビ「ゴジてれ Chu!」BGM音楽制作など、作編曲活動を行っている。
----------------------------------------------------------------------
タイトル:「冒険の時間」
----------------------------------------------------------------------
神秘的、ファンタジーの世界観を持つRPGゲームのオープニングをイメージしました。冒頭タイトルコールからストーリーのプロローグに続きます。ゲームの中の国の伝説が語られ、人々の生き生きとした暮らしぶりが描かれますが、だんだん人は文明発展ばかりに傾向して自然をたくさん壊してしまい神様の怒りに触れてしまいます。主人公の少年は神々から与えられた試練を乗り越え、再び自然豊かな国を取り戻す冒険に旅立ちます。


●ファイナリスト●
武田 十季
----------------------------------------------------------------------
4歳よりクラシックピアノを習い始める。20歳より作曲を学び始め、以降、数々の映像作品や企業イベント等への楽曲提供など、作曲活動に取り組んでいる。
----------------------------------------------------------------------
タイトル:「風雪の華」
----------------------------------------------------------------------
幕末ファンタジーをイメージした音楽です。どんな時代にも、様々な形での争いや苦難があります。そんな揺れ動く時代の中で、我慢強くたくましく、優しさの中にも強い心を持って生き抜いていく、日本女性の美しさを表現しました。
共同制作者:張替 政彦


●ファイナリスト●
村井 俊夫(フリーランス)
----------------------------------------------------------------------
中学時代、フォークソングが好きでギターを手にしたのが音楽生活の始まりでした。高校時代、映画研究部で自主映画の音楽を作っていました。大学時代、軽音楽サークルに入るのを機にベースに転向しました。大学卒業後、ジャズスクール通学、およびアルバイトをしながらも、音楽教室講師やゲームミュージック作曲の仕事を得られるようになりました。20代半ば以降は音楽のみの生活になり、演奏、作・編曲、書籍執筆、音楽教室講師などを続けて現在に至ります。好きな音楽ジャンルはジャズとラテンです。
----------------------------------------------------------------------
タイトル:「怪盗紳士」
----------------------------------------------------------------------
今回応募させて頂く楽曲「怪盗紳士」は、私の「好きなアニメ」と「好きな音楽」を合わせたイメージで制作しました。学生時代から推理小説やサスペンスものが好きで、アニメやドラマもそのようなジャンルを好んで見てきました。と同時に長年演奏しているジャズ、このふたつをポイントにしました。アニメのイメージとしては「ルパン三世」「シティーハンター」などの中に「マスターキートン」のような大人っぽさを含んだものをイメージしました。アクションはありながらも、その根底には本格推理の要素がある「大人も楽しめる推理サスペンスアニメ」を思い浮かべながら作りました。


●ファイナリスト●
徳田 しずか (フリーランス)
----------------------------------------------------------------------
幼少期よりピアノ、ヴァイオリンを習う。高校時代に初めてバンドを組み、作曲を始める。大学でもオリジナルバンドで作詞作曲・ボーカル・キーボードを担当する。現在は地元鹿児島でピアノ講師をしながら、作曲や演奏で活動中。
----------------------------------------------------------------------
タイトル:「wonderland」
----------------------------------------------------------------------
一歩足を踏み入れると、ワクワク感と少し怖さが入り交じったような不思議な世界。一面広大な自然が広がり、見た事のないような不思議な生き物も現れます。現実世界では決して起こりえないような、冒険的なファンタジーな物語をイメージして作りました。


●ファイナリスト●
薮井 佑介(フリーランス) 
----------------------------------------------------------------------
2004年、YAMAHAエレクトーンコンクール全日本グランプリ獲得。2018年6月、"Lee Ritenour’s Six String Theory Competition"ピアノ部門世界6位タイ、日本人唯一のファイナリストとなる。大学時代は、エレクトーン奏者として活躍する一方、全国でバンド活動を展開。楽曲のほとんどを作詞作曲。バンド脱退後、5次元キーボードなど最先端電子鍵盤楽器のマルチ・キーボード・パフォーマー、作編曲家、シンガーソングライターとして活動。2015年から2年間、山陽放送ラジオ音楽番組のパーソナリティを務めるかたわら、番組テーマ曲、ジングルなどの作曲も担当。日本遺産 旧閑谷学校など歴史的建造物や神社仏閣、日本の美しい自然の中でのコンサートではそのロケーションや歴史的背景をテーマとした即興演奏も多数。2018 年8月、大型海上花火大会での「花火と音楽のコラボレーション」のため楽曲を書き下ろす。クラシック、ジャズ、ロック、ポップスからワールド・ミュージック、民謡、演歌まで、ジャンルを問わず作曲、アレンジ、演奏をこなし、世界の音楽に<和>の音色とリズムを融合させた独自の「和魂ミュージック」を展開。2017年3月、CD「5次元キーボードとエレクトーンにたった一人で奏でるオーケストラ~和魂洋彩~」リリース。さまざまなジャンルの音楽家はもちろん、俳優、芸術家、書家など他ジャンルの表現者とのコラボレーションも行なっている。
----------------------------------------------------------------------
タイトル:「夢幻百帆」
---------------------------------------------------------------------
江戸時代、一攫千金を夢み、北前船で怒涛をかき分け船乗りから豪商へとのし上がる男たちの命をかけた物語(歴史アニメ)を想定し制作しました。200艘を超える黒い大船団、港で色めき立つ女たち、板子一枚下は地獄の嵐との戦い、豪商の屋敷が立ち並び栄華を極める港町で起こる壮大でドラマチックな物語をシーンごとに展開させていきました。サウンドは、5次元キーボードやエレクトーンを中心とした複数の最先端楽器によるもので、「歴史アニメ」の時代感を醸し出す尺八や笙、横笛の音色とリズムを散りばめ、哀愁漂うラテン・ギター、チェロなどのソロ・パートから壮大なオーケストラ・サウンドまで全てひとり同時演奏で制作しています。
共同制作者:大曽根 理歌



●奨励賞●
西田 衣見(バークリー音楽大学)
----------------------------------------------------------------------
タイトル:「Karakorum 7」
----------------------------------------------------------------------
古代中国を舞台に、戦うことに疑問を持ち始めた7人の剣士たちが繰り広げる物語。
共同制作者:金坂 征広(monologU-KEY)


●奨励賞●
山谷 祥平(フリーランス) 
----------------------------------------------------------------------
タイトル:「勇気をくれた翼」
----------------------------------------------------------------------
大切なものを失ってしまった主人公が過去を乗り越え明日へ進み、成長していくようなストーリーをイメージして作りました。Aメロ、Bメロ、サビそれぞれのシーンの切り替わりを特に意識して作っています。
共同制作者:ボーカル/MANA


●奨励賞●
宮国 誠(フリーランス) 
----------------------------------------------------------------------
タイトル:「All for One, One for All ー 僕らのオリンピック」
----------------------------------------------------------------------
オリンピック出場を夢見た兄弟の愛と絆を描いたアニメの物語。小さい頃からずっと兄の背中を見て過ごしてきたそら。そんな憧れの兄、ゆいの夢はいつか陸上競技でオリンピックに出ることだった。高校生になったゆい。全国でもベスト8に入るほどの実力をつけていた。しかし重度のプレッシャーと練習の時のケガで走れない体になってしまった。オリンピックへの夢は絶たれたように思えたが、その思いを果たすべくそらが立ち上がる。少しづつ回復をしていくゆい。そしてついに二人でリレーを走ることができる程、ゆいのケガは治っていく。弟から兄へ繋ぐバトン。果たして、二人は世界へ羽ばたくことができるのだろうか。

サウンドクリエイター・オブ・ザ・イヤーこれまでの報告